【徹底解説】膝の上が痛い…その原因と対処法とは?|群馬県高崎市で交通事故のケガ、腰痛、捻挫治療なら「かねしま整骨院」へ
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お知らせ
2025.05.22
「膝の上がズキズキと痛む」「運動すると膝のお皿の上がつらい」──そんな症状に悩んでいませんか?
膝関節の痛みは、年齢や生活スタイル、運動習慣に応じてさまざまな原因が考えられますが、中でも“膝の上”に限定した痛みには、いくつか特有の疾患があります。
この記事では、膝の上が痛くなる主な3つの原因「大腿四頭筋腱炎」「膝蓋前滑液包炎」「膝蓋大腿関節症」について詳しく解説し、それぞれの症状や原因、治療法・セルフケアまで網羅的にご紹介します。
膝の構造と「膝の上」の位置関係
膝の上が痛くなる主な3つの原因
– ① 大腿四頭筋腱炎(ジャンパー膝)
– ② 滑液包炎(膝蓋前滑液包炎)
– ③ 膝蓋大腿関節症
痛みの見分け方とセルフチェック法
各疾患の対処法・治療法
自宅でできるケア・リハビリ
受診の目安と医療機関の選び方
まとめ
膝は人体の中でも最も複雑な関節の一つで、以下の3つの骨で構成されています:
大腿骨(太ももの骨)
脛骨(すねの骨)
膝蓋骨(お皿の骨)
この膝蓋骨のすぐ上には、「大腿四頭筋腱」という太ももの筋肉(大腿四頭筋)が集まって膝につながる腱があり、ここはジャンプや走るといった運動の際に強い負荷がかかります。また、膝蓋骨の前方には滑液包というクッションのような袋があり、これも膝をつく動作で負担を受けます。
膝蓋骨のすぐ上にある「大腿四頭筋腱」が炎症を起こし、痛みが出る疾患です。ジャンプ動作やダッシュを繰り返すことで腱に微細な損傷が起こり、炎症へとつながります。
ジャンプ動作の反復(バレーボール、バスケットボール)
スプリント系の競技(サッカー、陸上)
急な運動量の増加
筋力不足や柔軟性の低下
膝蓋骨のすぐ上に痛み
階段の昇降やジャンプで悪化
押すと痛む(圧痛)
進行すると安静時でも違和感あり
膝蓋骨の前にある「滑液包」と呼ばれる小さな袋に炎症が起きる疾患です。この袋は関節の摩擦を軽減する働きがありますが、繰り返しの刺激で炎症を起こすことがあります。
長時間膝をつく作業(大工、清掃、介護など)
転倒や打撲による直接的な外傷
細菌感染(感染性滑液包炎)
膝の前面が腫れる
押すと柔らかく、熱感や赤みがある
膝の可動域が制限されることも
膝蓋骨とその下の大腿骨との間にある関節(膝蓋大腿関節)が摩耗し、関節軟骨がすり減って炎症や痛みが起こる状態です。変形性膝関節症の一種でもあります。
加齢や運動不足による軟骨の劣化
O脚やX脚による関節の偏った負荷
体重増加や長年の膝への負担
階段の上り下り、しゃがみ動作で膝の上が痛む
動かし始めに痛むが、動かすうちに軽くなることも
慢性的に続くことが多い
膝の上の痛みの原因を見極めるために、以下のチェックをしてみましょう。
チェック項目 | 可能性が高い疾患 |
---|---|
ジャンプ動作で痛い | 大腿四頭筋腱炎 |
膝の前が腫れている・熱い | 滑液包炎 |
階段の昇り降りで膝上が痛い | 膝蓋大腿関節症 |
押すとピンポイントで痛い | 大腿四頭筋腱炎 or 滑液包炎 |
※自己判断に限界があるため、症状が続く場合は整形外科を受診してください。
安静・アイシング
大腿四頭筋のストレッチと強化
テーピングやサポーターの使用
痛みが強ければ整形外科でのリハビリや物理療法
炎症が強いときはアイシングと安静
抗炎症薬(市販のNSAIDsなど)
重症例では滑液包への注射、あるいは穿刺・ドレナージ
感染が疑われる場合は抗生物質が必要
体重管理
大腿四頭筋の強化(特に内側広筋)
湿布や痛み止めの使用
重度の場合は関節注射や手術(関節鏡・人工関節)
太もも前側の筋肉を伸ばすことで腱への負荷を軽減。
膝を伸ばす力を強化し、膝蓋骨の安定性を高める。
慢性的な関節症に有効。入浴や蒸しタオルで血行改善。
膝蓋骨の位置を安定させ、動作時の痛みを軽減。
以下のような症状がある場合は、早めに整形外科やスポーツ整形外科を受診しましょう:
1週間以上痛みが続く
腫れや熱感、赤みがある
階段がつらく、日常生活に支障が出ている
怪我の直後から強い痛みがある
膝の上の痛みは、「スポーツによる使いすぎ」「仕事での繰り返し動作」「加齢による関節の摩耗」など原因が明確なことが多く、適切な対処で改善する可能性が高いです。
痛みを放置せず、原因を見極めて適切な対応をとることが、長期的な膝の健康を守る第一歩となります。