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膝裏が痛む原因は、重大な病気かも?

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2025.06.11

はじめに

膝の裏に痛みを感じると、「もしかして重大な病気かも?」と不安に思う方は少なくありません。日常生活に支障が出るほどの痛みが生じることもあり、無理に動かすことで症状が悪化するケースもあります。

膝裏の痛みにはさまざまな原因があり、軽度な筋肉疲労から深刻な血管疾患まで幅広く存在します。本記事では、代表的な原因を紹介するとともに、医療機関を受診するタイミングや自宅でできるセルフケア、注意すべきサインなどを徹底解説します。


1. ①:ベーカー嚢腫(のうしゅ)

■ 概要

ベーカー嚢腫は、関節内の滑液が膝裏にたまり、ふくらみや痛みを引き起こす疾患です。滑液の貯留によって袋状の腫れが生じ、それが膝の裏側に圧力をかけることで痛みや違和感が生まれます。

■ 主な症状

  • 膝裏の腫れ(押すとぷにぷにしている)
  • 膝の曲げ伸ばしが困難
  • 立ち上がり時や正座時の違和感
  • 長時間の歩行や運動後に痛みが増す

■ 原因

  • 関節炎や変形性膝関節症
  • 半月板損傷に伴う滑液の過剰分泌

■ 診断と治療

  • 触診、超音波、MRIで診断
  • 穿刺による滑液除去
  • ステロイド注射
  • 原因疾患の治療が再発予防に重要

2. 膝裏が痛む原因②:関節リウマチ

■ 概要

関節リウマチは、自己免疫異常によって関節に慢性的な炎症を引き起こす疾患です。膝を含む多関節に痛みや腫れが現れ、特に女性に多く発症します。

■ 主な症状

  • 膝裏や他の関節の痛み・腫れ(左右対称)
  • 朝のこわばり(30分以上)
  • 倦怠感や微熱などの全身症状

■ 特徴

  • 30〜50代の女性に多い
  • 進行すると関節の変形や運動障害も

■ 診断と治療

  • 血液検査(RF、抗CCP抗体)
  • レントゲン、MRIで関節破壊の有無を確認
  • 抗リウマチ薬(DMARDs)、生物学的製剤の早期使用が重要

3. 膝裏が痛む原因③:半月板損傷

■ 概要

膝関節内にある半月板が損傷すると、膝の裏側にも放散痛が生じることがあります。加齢による変性やスポーツ中の急な動作が原因です。

■ 主な症状

  • 膝関節の引っかかり感
  • 可動域の制限
  • 曲げた時の痛みや違和感

■ 診断と治療

  • MRI検査で確定診断
  • 保存療法(リハビリ、サポーター)
  • 症状が強い場合は関節鏡手術も

4. 膝裏が痛む原因④:膝窩動脈瘤・静脈血栓症(DVT)

■ 概要

膝裏を走る血管に関わる病気も見逃せません。膝窩動脈瘤や深部静脈血栓症は、放置すると命に関わるケースもあります。

■ 主な症状

  • 突然の強い痛み、ふくらはぎの腫れ
  • 皮膚の色が変わる(赤紫~青黒い)
  • 熱感やしびれ感

■ 診断と治療

  • 超音波検査やCT検査
  • 血栓が見つかれば抗凝固療法が必要
  • 動脈瘤は血管外科での治療対象

5. 膝裏が痛む原因⑤:腓腹筋けいれん・筋膜性疼痛症候群(MPS)

■ 概要

腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)のけいれんや、筋膜にできるトリガーポイントが膝裏の痛みとして現れることがあります。

■ 主な症状

  • 長時間の運動後や冷えたときの痛み
  • 押すと特定の部位に激痛が走る
  • 安静にすると軽快することも

■ 診断と治療

  • 筋触診や理学療法士による評価
  • ストレッチやマッサージ、温熱療法
  • 筋膜リリースや鍼灸も有効

6. 膝裏が痛む原因⑥:変形性膝関節症の放散痛

■ 概要

変形性膝関節症では、関節軟骨のすり減りが進むことで関節周囲に炎症が起き、膝裏にも痛みが放散することがあります。

■ 主な症状

  • 起床時や立ち上がり時のこわばり
  • 歩き始めに膝が痛い
  • 階段の上り下りで悪化

■ 診断と治療

  • レントゲン検査で診断
  • 運動療法、体重管理、鎮痛薬の使用
  • 進行例ではヒアルロン酸注射や人工関節置換術も

7. 膝裏の痛みチェックリスト

以下の項目に複数当てはまる場合、早期の受診を検討しましょう:

  • 膝裏にしこりやふくらみがある
  • 痛みが左右対称に出る
  • 朝にこわばりがある
  • 熱感・赤み・腫れがある
  • 急にふくらはぎが腫れてきた
  • 痛みで歩行が困難になった

8. 危険なサイン──すぐ受診すべき症状

以下のような症状がある場合は、速やかに整形外科や内科、救急受診が必要です。

  • ふくらはぎの腫れ+赤み+熱感(DVTの可能性)
  • 高熱を伴う関節の痛み(感染性関節炎など)
  • 急激に増す痛みと可動域制限
  • 全身の関節が次々に痛む(リウマチの可能性)

9. セルフケアとストレッチ法

膝裏の痛みが軽度の場合、自宅でのセルフケアも効果的です。

  • ストレッチ:太もも裏(ハムストリングス)、ふくらはぎの筋肉を柔軟に保つ
  • 温熱療法:膝裏を温めて血流を促進
  • サポーターの使用:関節の安定性を高める
  • 過度な負荷の回避:階段昇降や長時間の歩行は控える

※無理なストレッチは逆効果になるため、痛みが強い場合は中止しましょう。


10. 医療機関の選び方:整形外科 or リウマチ科?

  • 整形外科:外傷・加齢による関節障害・ベーカー嚢腫・半月板損傷など
  • リウマチ科/内科:関節リウマチ・膠原病が疑われる場合
  • 血管外科:DVTや膝窩動脈瘤が疑われるとき

症状の出方や全身状態に応じて、適切な診療科を選ぶことが早期回復への近道です。


まとめ

膝裏の痛みには、関節や筋肉、血管、神経など多くの要因が関係しています。軽度の症状であっても、放置すると重症化するリスクがあります。

特に、ベーカー嚢腫やリウマチ、DVTのような疾患は早期発見・早期治療が鍵となります。少しでも異常を感じたら、自己判断せずに専門医の診断を受けましょう。

適切な診断と治療、日常生活でのケアによって、多くの膝裏の痛みは改善が期待できます。